『敬愛なるベートーウ"ェン』12月と言えば『第九』があちこちで演奏されますね~そんな第九誕生話。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 音楽学校に通うアンナは 作曲家ベートーウ"ェンの楽譜を清書する 写譜師を務めることになりました。 傲慢なベートーウ"ェンに驚くアンナでしたが、 ベートーウ"ェンの方は彼女の才能に気付き信頼を置くように なっていきます。 やがて迎えた“第九”初演の日。 難聴の為、指揮を恐れるベートーウ"ェンを助けたのはアンナでした。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ この作品のアンナという女性は架空の人物だそうで・・ 晩年のベートーウ"ェンとその女性の物語。 お互いほんのり好意を持ってるっぽいけど 男女のソレではなくて、完全な師弟愛ね。 (ベートーウ"ェンの方は若干ソレに見えなくもないけど?) 『太陽と月に背いて』と同じ女性監督だそうで、 なるほど。テイストが似てますね~~ヽ('ー`)ノ~ 上映時間104分のうち、一番の見所は中盤の 第九交響曲の演奏シーンでしょう! 10分以上あるのですが、ここはなんというか 話の流れとかそんなのよりも(いいのか?;) 音楽に圧倒されて、じーんと胸が熱くなる感じ。 第九を作った時には既にほとんど耳は 聞こえなくなっていたそうなんですが、 そんな状態で作られた曲だなんて思えない 程の素晴らしさです。 彼の頭の中では常に音楽が響いていたんでしょうね。 その第九初演時にアンナが耳の聞こえなくなった ベートーウ"ェンの指揮のアシスタントをする訳ですが、 冒頭にも書いた通り、架空の人物ですから 実際にはベートーウ"ェンに代わって 別の指揮者が舞台に立ったようですね。 ただ、架空の女性アンナを入れたこと以外は 正当派の伝記映画という感じです。 吹き替え版にしたら、テレビのドキュメンタリー番組になりそう。 (悪いっていう意味じゃないですよ;) べートーウ"ェン役はエド・ハリス。 よく言われている、粗暴である人物像も もちろん描かれていましたが この人、瞳がキレイなんですよね~ なんかキラキラしててかわゆい。 アンナをじっと見つめるシーンがあるんですが 常に瞳は謝ってるような(^_^;) セリフにも出ていましたが、乱暴なだけではなくて その後フォローを入れようとしたりしていたのが意外でした。 ベートーウ"ェン役と言えばもう一人、 10年以上前に観た『不滅の恋 ベートーウ"ェン』で 演じていた、ゲイリー・オールドマン。 おいらのおぼろげな記憶の中でも 彼のベートーウ"ェンはもっとオーラがあって 近寄りがたい雰囲気がバシバシ出ていたような・・ (余談ですが、ゲイリー・オールドマンは 常にオーラバシバシだと思う。素敵ぃ) それと比べると今回のエド・ハリスはまだ親しみやすい感じですね。 (個人的に雰囲気はゲイリーの方が好き♪) 久しぶりにこちらの作品も観たくなりました。 どちらも基本的なところは史実に基づいているので もちろん共通項が多くて 今回の『敬愛なる・・』で描かれてなかった部分は 『不滅の恋』の方で観れます。 甥のカールについてもなぜあんなに 溺愛していたのかがわかるかも・・? あれ?どっちの映画のレビューかわからなくなってきましたね; 『敬愛なるベートーウ"ェン』は きっとクラシックに精通していたら もっと楽しめたんでしょうが そうでなくても、充分分かりやすい映画でしたよ(*´∇`*)ノ★ 第九シーズン&クラシックブームに うまく乗っかれるかな~? |