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『敬愛なるベートーウ"ェン』

12月と言えば『第九』があちこちで演奏されますね~
そんな第九誕生話。

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音楽学校に通うアンナは
作曲家ベートーウ"ェンの楽譜を清書する
写譜師を務めることになりました。
傲慢なベートーウ"ェンに驚くアンナでしたが、
ベートーウ"ェンの方は彼女の才能に気付き信頼を置くように
なっていきます。
やがて迎えた“第九”初演の日。
難聴の為、指揮を恐れるベートーウ"ェンを助けたのはアンナでした。
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この作品のアンナという女性は架空の人物だそうで・・
晩年のベートーウ"ェンとその女性の物語。
お互いほんのり好意を持ってるっぽいけど
男女のソレではなくて、完全な師弟愛ね。
(ベートーウ"ェンの方は若干ソレに見えなくもないけど?)

『太陽と月に背いて』と同じ女性監督だそうで、
なるほど。テイストが似てますね~~ヽ('ー`)ノ~

上映時間104分のうち、一番の見所は中盤の
第九交響曲の演奏シーンでしょう!
10分以上あるのですが、ここはなんというか
話の流れとかそんなのよりも(いいのか?;)
音楽に圧倒されて、じーんと胸が熱くなる感じ。

第九を作った時には既にほとんど耳は
聞こえなくなっていたそうなんですが、
そんな状態で作られた曲だなんて思えない
程の素晴らしさです。
彼の頭の中では常に音楽が響いていたんでしょうね。

その第九初演時にアンナが耳の聞こえなくなった
ベートーウ"ェンの指揮のアシスタントをする訳ですが、
冒頭にも書いた通り、架空の人物ですから
実際にはベートーウ"ェンに代わって
別の指揮者が舞台に立ったようですね。

ただ、架空の女性アンナを入れたこと以外は
正当派の伝記映画という感じです。
吹き替え版にしたら、テレビのドキュメンタリー番組になりそう。
(悪いっていう意味じゃないですよ;)


べートーウ"ェン役はエド・ハリス。
よく言われている、粗暴である人物像も
もちろん描かれていましたが
この人、瞳がキレイなんですよね~
なんかキラキラしててかわゆい。
アンナをじっと見つめるシーンがあるんですが
常に瞳は謝ってるような(^_^;)
セリフにも出ていましたが、乱暴なだけではなくて
その後フォローを入れようとしたりしていたのが意外でした。

ベートーウ"ェン役と言えばもう一人、
10年以上前に観た『不滅の恋 ベートーウ"ェン』で
演じていた、ゲイリー・オールドマン。
おいらのおぼろげな記憶の中でも
彼のベートーウ"ェンはもっとオーラがあって
近寄りがたい雰囲気がバシバシ出ていたような・・
(余談ですが、ゲイリー・オールドマンは
常にオーラバシバシだと思う。素敵ぃ)

それと比べると今回のエド・ハリスはまだ親しみやすい感じですね。
(個人的に雰囲気はゲイリーの方が好き♪)
久しぶりにこちらの作品も観たくなりました。
どちらも基本的なところは史実に基づいているので
もちろん共通項が多くて
今回の『敬愛なる・・』で描かれてなかった部分は
『不滅の恋』の方で観れます。
甥のカールについてもなぜあんなに
溺愛していたのかがわかるかも・・?

あれ?どっちの映画のレビューかわからなくなってきましたね;


『敬愛なるベートーウ"ェン』は
きっとクラシックに精通していたら
もっと楽しめたんでしょうが
そうでなくても、充分分かりやすい映画でしたよ(*´∇`*)ノ★
第九シーズン&クラシックブームに
うまく乗っかれるかな~?



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